県民投票の実施
(キャンプシュワブ手前で)
県民投票の実施で揺れている自治体がある。
基本的に県民の投票の権利を冒すものとして、許される事ではない。
宜野湾市の主張に至っては、普天間基地の閉鎖を新たに県民投票で求めれば良い。
或いはその県民投票が行われなければならないのであって、それはそれこれはこれである。
しかし、宜野湾市議員の『辺野古移設に反対する知事がどうやって県民投票の広報などを客観的、中立的に実施出来るのか』には耳を傾けなくてはいけない。
元山氏が『賛成・反対に関わらず、辺野古埋め立てに関して考える機会としたい』と主張しているのは正論である。彼らは県民投票を反対派の運動として捉えられてしまうことを危惧している。
玉城デニー知事はホワイトハウスのウェブサイト上の誓願署名に署名参加したことを明かしている。『うれしいなと思った』と市民レベルの動きを手放しで歓迎している。
知事が市民レベルの目線を持つことは大切であるが、自身が市民レベルに留まっては困る。
もう少し知事として慎重に、高所・大局からの行動を期待する。
辺野古キャンプシュワブ前
(キャンプシュワブ作業車両搬入口)
今日の県庁前からの市民バスは、辺野古に向かうこととなった。
伊芸サービスエリアに着いた後、辺野古スタッフとの電話連絡で安和桟橋ではなく、辺野古ゲート前に行くことに決まった。
難しい選択である。
安和桟橋にも応援で行きたい。高江からも工事車両を止めるための応援を頼まれる。キャンプシュワブ前も疎かには出来ない。
その様な中で、各団体が知恵を絞って団体毎に市民と話し合って行く先を決めている。
辺野古には、沖縄市・浦添市・嘉手納町の皆さんなどが集まった。
ダンプは我が物顔で基地に入って、出ていく。
ごぼう抜きの後で、なんのストレスもなく入って出ていく。
辺野古土砂投入は今日も行われている。
琉球セメント本社前へ
(琉球セメント本社前に集まった市民)
本日琉球セメント本社前に、10時半に集合11時からの要請文の手渡しとの予定で、名護島ぐるみ会議を中心に市民約150人程が集まった。
事前に何回も琉球セメント本社に対して要請文を送り回答を求めていたが、全くの無回答であったため本日の市民集合及び要請文の手渡し行為となった。
今回の要請行動に対して、間違えてはいけない事がある。
あくまでも名護島ぐるみ会議は、民間企業である琉球セメントに対して『なぜ、桟橋を使用させるのか・国からの圧力でやむを得ないのであれば、県民が琉球セメントに対して応援をしていきたい』との願い・考えを面談の上でお伝えしていきたいのであった。
残念ながら、正門前で立ちふさがれ要請文の手渡しも出来なかった。
しかし、一歩前に進めたのは今後琉球セメント本社側の担当者と電話番号が確認できたことにより、電話を通じて連絡が出来る様になった事である。
今後の推移を見守りたい。
法治を放置する法治国家
(辺野古の浜での土砂投入反対集会)
先週金曜日に、辺野古での土砂投入が始まった。
1000人もの市民が集まり反対集会をおこなった。翁長樹子さんも参加された。
翌日15日土曜日には玉城デニー知事が辺野古に来ていただいた。土砂は前日同様に投入された。しかし、辺野古には600人の市民が集まり玉城デニー知事の言葉に元気付けられた。
『勝つのは難しいかもしれないが、諦めない!』
玉城デニー氏の言う通り、気落ちしている場合では無いのである。
土砂投入は転機ではある。
昨日も安和桟橋に向けて、50台のダンプがピストン輸送を行った。それを阻止するために早朝6時から頑張っていた市民がいる。
土砂投入は転機である。
これからは、蛇口となる安和桟橋への搬入ダンプを止めなければいけない。土砂を止められるのはこの場所だけである。
安和桟橋
(安和桟橋と運搬船)
昨日の早朝、琉球セメントの安和桟橋に集合した。
早い方々は6時。私は7時過ぎに行ったが、既に桟橋側の門の前では抗議のデモが始まっていた。
私も直ぐに参加をしたが約1時間後に、機動隊のかまぼこ車両が3台やって来た。
私たちは座り込みを始めたが、機動隊は辺野古と同様に警告の後ゴボウ抜きを始めた。抗議参加者の排除である。
排除されたものはまた座り込みに戻る。しかし、多勢に無勢である。時間と共に車道は確保されダンプの構内入門が始まった。10数台入っただろうか。
やがて、早朝6時前に構内に入ったショベルカーと共に、土砂の構内移送を始めベルトコンベアへと土砂は移されて行った。あとはそのままベルトコンベアから船の船倉へと落とされていく。
途中10時過ぎに県庁へ抗議に行った仲間からは、県庁サイドが桟橋使用許可を行っていない旨の連絡がはいった。
それでも作業は止まらなかった。
今日の作業は止まっていたようである。
ただ安心は出来ない。また作業を再開する可能性はある。土砂を積んだ貨物船が一隻沖合いにいる。
今月14日に辺野古に姿を現せるであろう。
防衛局の不正義が極まる。
県民投票に向けて
(会場の皆様に説明をする元山氏)
昨夜、古島の教育福祉会館において県民投票に関する集会が行われた。
朝日新聞、沖縄タイムス、琉球新報などが取材に駆け付け、地元テレビ局のカメラも入りこの集会に対する関心の高さを感じた。
自民党・公明党を除き、各会派・政党が参加をし県民投票の会からの質問、学生・主婦からの質問に県議が答えていた。
注目は日本共産党の『ぐうの音も出ない反対票の数を目指す』である。
確かに、先の県知事選挙の結果を一顧だにしない政府に対して、県民投票の結果を思い知らせるにはこのくらいの勢いが求められる。
逆に言えば、全市町村での投票の実施は必須であり、県民投票による反対票の数は有権者半数を優に越える70万票程度は欲しいところである。
超党派体制の中で、各会派政党がどれだけ埋め立て反対の県民の声を拾い上げていけるのか。
オール沖縄の再構築も期待される。