『侵略の日』

今日の沖縄タイムスに『オーストラリアデー』の記事が載っていた。1月26日がその日にあたる。英国から最初の船団がシドニー付近に到着して、移民が始まったことを記念し祝うのである。
しかしこの日はまた、先住民アボリジニにとっては侵略が始まった日となる。1788年の事である。
その後の白豪主義等の政策もあり、アボリジニは1967年まで国民とは見なされて居なかったのである。
ひとつの記念となる日は、反対の立場にある人間にとっては真逆の記念日となる。
アメリカインディアン、アイヌ朝鮮半島、そして沖縄にとっては、サンフランシスコ講和条約締結があった。
オーストラリアにおいては、アボリジニだけではなく、白人も加わって『オーストラリアデイ』において祝賀行事を開催しないことを決める自治体も出てきていると言う。

日本に於いては、日本の都合により切り離された沖縄の歴史と現状がある事を、現代の本土の日本人に『正確に』知らしめ、また『世界に発信する』重要性を認識することが求められる。