稲嶺市長、最後の登庁。

昨日、稲嶺市長が最後の登庁をし、その後名護市役所を去っていった。
 
いつものように、小学校の交通安全指導で交差点に立ち、子供の安全を確認し、またいつものように自転車で市役所に入った。
ただこの日ひとつ違っていたのは、退庁の際、職員・市民に別れを告げたことである。

胴上げもされた。
本来であれば、三選を祝う胴上げであるべきだった。残念である。

選挙戦術に悔いが残る。そのひとつが、稲嶺氏の人柄である。もっと人柄を前面に出しても良かったのではないか?基地反対の強面の印象が出過ぎてはいなかったか?

開票日の落選確定の際の稲嶺氏の顔が忘れられない。全てを背負い、全力を尽くし、そして負けてしまった。
敗戦の責任を全て受け入れ、沖縄の未来を憂えたその顔が忘れられない。
私たち沖縄人は、とんでもない過ちを犯したのである。