南部からの土砂採掘

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(去年11月に行われた八重瀬での学習会)


沖縄のマスコミで、南部からの土砂採掘記事が増えている。

 

基本的によっぽどの人でない限り、すべてのことを知ることはできない。

自らの興味・知的欲求・探求心・批判精神などを積極的に持たない限りは、その人の情報環境任せになるのである。

幸いなことに、沖縄二紙あるいは沖縄のテレビマスコミによって、いま何が起きているのかを県民は知ることが出来る。

 

玉城デニー知事が南部土砂採掘の現場を見に行ったこと、県議会議員も採掘現場見学に行ったことなどの報道によって、一般の県民は問題点を知るきっかけを得ることになる。

 

ただ、もう一歩詳しく知りたい場合には、出回っているマスコミ情報だけでは不十分である。

やはり自らが動きより詳細な情報を求めなければならない。

 

沖縄の問題の核には、基地問題がある。

すべてはこの核から派生していると言ってよい。

だが、この核から派生している基地問題の広さと深さは、知れば知るほど限りないことが分かる。どこまで知ればいいのか、参加をすればいいのか、行動をすればいいのか、わからなくなる。

関心を持続させるためには、まず自分の身近の問題から入っていくことが良いかと思う。

水の安全の問題・騒音問題・海を埋め立ててしまうという環境問題・弾薬保管・ミサイル配備・土砂の問題・土砂の運搬による環境問題。

どれでも良いが、しかしすべて繋がっている。

これらに、人権・SDGsがつながる。

 

まずは、何らかの形で第一歩を踏み出すことにしたい。

浦添市長選挙への投票も、大事な一歩であった。

 

具志堅隆松氏が、来週月曜日から県庁前でハンストを行う。

南部土砂の埋め立て利用に対しての抗議である。

これも公開学習会のようなものである。

誰でも参加でき、誰でも応援をすることが出来る。

 

県庁側がどこかで聞いたような言い訳を言っているのが、聞こえる。


”公平性” ”今までにすでに土砂利用をしているから”

本部町塩川港の北側岸壁を使用させた際も同じ言葉を聞いたような気がする。

”土砂の向け地によって、塩川港北側岸壁を使用させないのは公平性に欠ける”

またこのようなふざけた理由で、県庁は南部の土砂採掘を認めるのだろうか?

 

もう一度、写真を見ていただきたい。

これだけの酷い土地の姿が、

"反対側からは小さな森に囲まれて見えないから、景観を損ねてはいない"

と県庁が判断をするのならば、がっかりである。