弾薬庫

ある地域に軍隊が来る。
基地機能を持たせた施設を造る。
後になり、施設内に弾薬庫があり弾薬が確認される。

住民たちは事前に沖縄防衛局に対し、「弾薬類を保管する場所はあるか?」などと質問状を送ったが回答を得られなかった。

防衛省は言う、「能力を晒すことになる」。

結論は、不作為による隠蔽である。
今までにも同様な事案は起こっていた。既視感がある。

相手に誠意が無い以上、こちらが賢く先回りをし、相手の手を封じる。
地味な作戦ではあるが、有効である筈である。

賢くなろう。

ドローン規制

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     (県立博物館・美術館会議ホール)

昨日奥間氏の緊急集会があった。

先日奥間氏から聞かされていた法案の参院通過がなされ、来月6月中旬からの施行も決まってしまった。
そんな中での緊急集会ではあったが、現時点での対抗策が見いだせていない状況がよく分かった。

やはり本土での危機感の無さが響いている。
報道・取材・知る権利が、簡単に取り上げられてしまうことに対して、鈍感過ぎるのである。

琉球弧にまたがる、米軍・自衛隊の問題点を取材する手足をもぎ取られてしまうのである。辺野古新基地の取材に留まる問題ではない。

今後弁護団を組み、ドローン改正案の改正を目指さなければならない。また、今後規制の掛かった中での取材に問題が起これば対処していかなければならない。

後手に回ってしまったドローン改正案への対応は、厄介である。

5・15平和行進

今年もこの時期が巡ってきた。

断腸の思いでしかない沖縄の勘違い日本復帰に対する抗議行進である。

個人的には、平和行進と共に那覇空港の本土からの航空機運航の阻止を3日間行って欲しい。
勿論、国際線は良い。国際線ターミナルビルだけ営業すればよいのである。

何故なら、平和行進は本土に対してのインパクトは全く無いのである。

本土からの、或いはアジア各地からの意識ある団体・個人の参加は大変嬉しく、力強い連帯である。しかし、それはある意味分かっている市民だけが分かり合えるのであり、分からない者には『気付き』のきっかけにすらならない。
分からない者とは則ち、本土の市民である。

『沖縄に飛行機が飛ばない?何故?』
少しは考えるだろう。

だが、この平和行進すら妨害をする輩がいる。

今日も豊見城大橋の上で、平和行進中の市民に大音量で暴言を吐き散らす右翼団体の車が連なった。

これもまた、分からない者たちである。

分からない者たちを、分からせる、阻止する。
平和行進運動の更新運動を望む。

安里繁信氏事務所開き

15日、安里繁信氏が那覇市牧志に事務所を設置した。

先日のブログにも書いたが、安里氏に新鮮味は全く感じられない。
自民党沖縄県連の中川京貴代表の言葉が次のように紹介されている。

『140万県民の暮らしを守るためには政治の力が必要で、施策の財源を確保できるのが自公政権だ』

呆れた言葉である。
安里氏はこのような発言を許しているのであろうか?
その後、訂正したと言う記事は見られないので、許しているのであろう。

安里氏の言う、
『まもなく迎える復帰50年の、さらに先の10年の沖縄をつくるため選挙に挑む』
とは、従来財源の確保の話なのか?

そうではないであろう。
安里氏の立場に立てば、新しい財源の構築が新しい沖縄をつくるのである。
経済人であるならば、その具体的提案がなければその存在意義は断たれる。
立候補の意味も霞む。

もちろん、高良鉄美氏にとっては朗報である。
能力無きものが、どこで事務所開きをしようが勝手である。
機能はしないであろう。

万国津梁会議

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      (今日の沖縄タイムス二面)

万国津梁会議が今月末に県庁内で開かれることが分かった。

玉城デニー知事当選から既に7ヶ月を過ぎている。
メインの公約として掲げた政策にしては、十分に遅いスタートである。

17日に予定する定例会見において、会議のメンバーや議題などが詳細に発表されると言うことであるが、熟慮された有識者であるならば納得が出来る。

しかし、今まで沖縄における様々なシーンで発言されていた方々が有識者メンバーとして名を連ねるのであれば、少しく興が冷める。
議論の内容が見通す事が出来るようでは、政府に太刀打ちすることは出来ないのである。切り口、分析、提案に多様性の有ることを望みたい。

万国津梁会議は合計五つの分野の会議を設置する予定となっているが、今回はまず基地問題、そしてSDGs、虐待防止を先行して進めるという。

やはりと言うべきか、経済・財政は後回しである。

沖縄の未来を見つめたとき、基地問題と同列に重要なのが、経済・財政に対する議論である。
敢えて苦言を呈したい。

安里氏 立候補

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      (今日の沖縄タイムス1面)

夏の参議院選挙に安里繁信氏が立候補表明した。
自民党公認候補であり、公明党の推薦を既に得ており、維新からは今後推薦を得る予定となっている。

高良鉄美氏の対立候補として、多少手強いかと思っていたが、この分では大丈夫である。

何故なら案の定、辺野古新基地建設に対しての態度表明が、この時点でも出来ないのである。

これからの沖縄の選挙において、保守勢力候補が
辺野古新基地建設に邁進する。
②そのための、交付金補助金・免税である。
この二点を前面に出した場合は怖い。

この公約で負けて、公約を守りまたこの公約で闘いを挑んでくる。負けてもまた同じ闘いを挑んでくる。
この方が怖い。
この兵糧攻めに観光収入だけでは対抗出来ないのである。本物の県経済政策が問われてくる。

全く違うリングを作られた場合、その影響は大きい。

安里氏は、どうやら同じリングで闘うようである。
大した違いも出せないであろう故に、高良氏の判定勝ちが決まったのである。

戦争を発掘する

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   (安里進氏 元県立博物館・美術館館長)

今日、宜野湾セミナーハウスで安里進氏の講演会が行われた。
安里氏は考古学者である。

聴衆者は約70人ほどおり、かなり硬い内容の話ではあったが、じっと耳を傾けていた。

まず日本列島・東アジアの歴史展開から話が始まり
そして、浦添ようどれの話しに移っていった。

戦前の浦添ようどれは国宝候補であったという。13世紀から17世紀にかけての琉球王陵、英祖尚寧王陵があった場所である。

この浦添ようどれのある浦添グスク周辺が、琉球・沖縄の歴史にとっての重要な戦場に何度もなっていた事実を知った。

1405年 三山統一の決戦場

1609年 島津軍と琉球軍の決戦場

1945年 日米両軍の決戦場

そして、1996年~2004年にかけて、浦添ようどれの発掘調査が行われた。
その結果、暗しん御門が現れ、その発掘現場で日本兵の遺骨、遺品、米軍の弾薬の破片などが発見された。

戦争を経過した文化遺跡が戦争遺跡と重なってしまったケースである。

講演会での内容は考古学的発掘と戦後民間による遺骨発掘との関係まで掘り下げられていて、大変参考になった。

地味な話ではあるが、地上戦を経験した沖縄ならではの問題を含んでいる。
今後の遺骨収集において、示唆の富む話であった。