憲法の新手

沖縄タイムスに、木村草太氏の『憲法の新手』連載がある。毎回示唆と知識を感じることの出来るコラムである。

今回は『「辺野古」承認撤回』である。

今回の問題点は、埋め立ての受益者たる国に落ち度があると言えるのか、と言う点をどこまで攻めることが出来るのかと言うところである。
ここで木村草太氏は、辺野古に新設する滑走路の長さの不十分さに目を付ける。

この滑走路の長さ(短さ)により、代替施設としてはいままで普天間基地で行っていた活動に支障が生じる可能性がある。
このため「普天間基飛行場代替施設では確保されない長い滑走路を用いた活動のための緊急時における民間施設の使用の改善」が普天間基地返還の条件となっていると言う点をつく。
昨年、自民党の稲田氏が普天間基地返還がならない可能性に言及した原因である。

辺野古新基地の高さ制限を、日本政府と米軍で適当にパスしようとしている現状では、落ち度とはしない協議・調整を行うのであろう。

しかし、確約のないままに工事を進めることはおかしい。木村氏の言う通り、普天間基地代替施設としての辺野古新基地の大前提なのである。