勉強会

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昨日、なは市民活動支援センターで勉強会が行われた。

本部町健堅での、彦山丸乗組員の遺骨収集に向けた勉強会であり、市民の皆様の理解を深めていただくために、今回は沖縄戦での朝鮮人徴用の詳細な実態を竹内康人氏を招いて、講師を務めていただいた。

資料として配られた内容は全部で50ページを越えるものであり、かつまた一文言たりとも見落とすことのできない、一級資料であった。

沖縄に徴用された朝鮮人の数には諸説ある。
3000人から4000人。或いはよく言われている数値は10000人から20000人である。

竹内氏は今確認されている資料の結果として、3600人と言う数字を用いたがこの少なめの数字に竹内氏の強制動員研究に対する誠意を感じる。

ややもすれば数字を大きくし注目を集める、あるいは目立つ成果にしたがる。しかし竹内氏はあくまで自分の調べた資料をもとに、かつ一番固い数字を以って歴史を明らかにしようとしている。
研究者として信ずるに価する立ち位置である。

今、日韓の間は暗い溝が拡がりつつある。

竹内氏は日韓請求権協定に至るまでの、遡れば日韓併合と言う名の植民地支配に対する日本政府の態度と責任を問いかける。

被害者の立場にどこまで立てるかである。