NY原油先物
WTI5月限が20日のマイナス40ドル近くから、アジア時間21日朝の取引でマイナス14.33ドルまで戻している。
現物引き取りが困難になっている状況の中で、”持ってけ泥棒!”的な価格付けになってしまったのが原因である。
一方今朝がたのWTI6月限は、20.92ドルである。
今後この価格が25ドル近辺まで進んでいくのか、留まるのか、若干下がっていくのか。現状の原油需給に対して、OPEC+αが行った減産は日量970万バーレルでしかなかった。実際は日量3000万バーレルの余剰が見込まれているにもかかわらず、である。
ベネズエラなど破産寸前の国なども含め、資源立国には尻に火がついている。
コロナ対策が収束しない限り、原油の需要は戻らない。
WTIは1983年5月にNYMEX(ニューヨークマーカンタイル取引所)に上場した。
以降、上場後初めてのマイナス価格を記録した事実は大きい。