有識者会議

最近、はやり病のようによく聞こえてくるのは、「有識者会議の設置」である。

それと似ているものが、第3者委員会の設置などで有る。

大浦湾の軟弱地盤の改良工事について、辺野古有識者会議を設置し ”専門家の知見を得ることは非常に重要で、必要な準備を整えている” そうである。

 

北上田氏らが暴き出した軟弱地盤の問題に関して、政府・防衛局は確実に事前にこのことを知っていたはずである。しかし、自らその事実を伝えることなく反対派の地道な資料分析・調査により白日の下に晒されてしまったのが、これまでの経緯である。

 

有識者会議では専門家の意見が検討されるのであろう。

地盤改良の問題は、日本の技術力をもってすれば不可能なことではない。極端な話をすれば今はない必要な機器・機材があれば、新たに作り工事を完成させてしまうであろう。

 

問題点はその技術力ではない。

この軟弱地盤の工事による、環境破壊への影響・その費用概算・建設期間の問題などを総合的に判断した場合、本当に日本という国家にとって必要な工事であるのかということである。

安全保障上の問題から考えても、将来的に米軍海兵隊の基地として費用対効果上、十分機能するのか。

どう考えても、無理筋の話である。

 

有識者会議は、9月上旬東京都内で初会合を開く予定らしい。

設計変更の時期について岩屋防衛大臣は、”検討状況によるが、できるだけ早くに” と述べている。

 

県サイドの辺野古新基地建設反対への今一層の奮起を期待する。