中距離核ミサイル配備 沖縄

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この新聞記事は昨年10月のものである。
それから一年を経た今、沖縄或いは奄美大島をつなぐ琉球弧で何が進められてきたのか。

昨日、教育会館において東アジア共同体研究所による講演会とビデオ映写会が行われた。

軍事ジャーナリストの小西誠氏によるビデオ講演は、スライド写真を多数挟みながらの専門的な話であった。
この講演会の詳しい内容は、YouTubeで同時発信されている。ご覧になることをお勧めする。

内容は多義にわたり専門的である。

しかし、要点はこうである。
自衛隊が南西シフトを進めている。
中距離ミサイルの配備を目指した、施設と人員の配置である。
米軍も南西シフトを進めている。
自衛隊と米軍の共同訓練は、日本全土のみならず自衛隊アメリカ本土へ赴き、共同訓練或いは太平洋の真ん中において共同訓練も行っている。

その先にあるのは、自衛隊・米軍ともに進めらている南西シフトの効率的な運用である。

言うまでもなく、米国にとっての琉球弧での要塞化は、米国本土防衛のための"防人化"である。

米国にとっては、対中国において軍事的配備としての日本列島・琉球弧は、地政学的に最強の場所となっている。

ここに、中距離ミサイルを配備し核弾頭を装着すれば、中距離核ミサイル配備の出来上がりである。
中国は当然紛争・戦闘となれば敵基地攻撃としてミサイルを向けてくる。

確かに、INFに中国は入らずその間に膨大な中距離核ミサイルを配備してしまった。
それゆえ米国はINFを破棄し、パワーバランスの取り返しに舵を切った。

だが、その狭間にいる沖縄はどうなるのか?
(本来は日本列島そのものの危機であるのだが)誰も止めようとはしない。
ある意味、保守も革新の一部もボンヤリとしたままである。

日本自身が本来的な意味で、まったく自立、独立を果たしていない証左である。