なにもない、幸せ。

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安和桟橋に船の影はない。

安和桟橋構内には、内ダンプカーがうろつく事もない。

塩川港のベルトコンベアは、畳まれたまま。

これが本来の日常。

台風が来たから。
海の風が荒れたから。
貨物船が一杯だから。

何れにせよ、忙中閑あり、ではない。

彼らは、いつでも寝首を掻きにやってくる。

政治に期待を出来るのは、
選挙に勝った者だけである。

ボロが出るまえに。

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岸田首相が誕生した。

さっそく、衆議院選挙の日程を決めてきた。
10月19日公示、31日投票日である。

敵ながら仕事が速い。

逃げるは恥だが役に立つ、のである。

国会で野党を相手に論争をしていては、ボロが出る。
さっさと総選挙に打って出て、コロナの波の谷間でワクチン行政の成果を訴え、今後のコロナ対策を打ち出す。

緊急事態宣言も沙汰やみとなり、飲食業界の経済も回り始める。

コロナが今月末まで休んでくれていれば、野党の逆転はもう、無い。

経済対策は、大風呂敷を広げておけばいい。
あとで、財務省プライマリーバランスで足を掬われるだろうが、細かい話は選挙のあとに適当に誤魔化せばいい。

組閣においては、老壮青のバランスを取っている、冒険的な組閣である。
しかし、それだけに野党に時間を与えては、必ずボロが出る。
善は急げ、なのである。


岸田氏は人の話をよく聴くと言う。

しかし、人の話は十人十色である。
すべての色を合わせると何色になるのか。
答えは黒である。
闇になるのである。

岸田氏は闇になる前に判断を下せる人物なのか、まだ分からないままに選挙戦に逃げ込む。


一方、野党第一党である立憲民主党は、支持母体である連合との関係がうまく回っていない。

倒閣後の絵を描くまえに、目の前にある選挙の統一候補選定・協力関係に全力を投入するべきではないのか。

どうしても、不安が募る。

ブルーアクション

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昨日の午前11時から、キャンプシュワブゲート前のテント村で、ブルーアクションが行われた。
新しい県民大会の形として、県内各地での同時スタンディングを行いながらの、集会であった。

ここ辺野古には150人以上の市民が集まった。
その様子はSNS上に配信され、世界にも発信された。

約一年ぶりの辺野古での集会である。
この間、辺野古新基地建設は我が物顔で進められ、その手を弛めることはなかった。
一昨日からは、さらに美謝川の工事も始まってしまったのである。

実際上、この一年で事態は悪化するばかりである。
塩川港でのベルトコンベア使用、大浦湾での超大型のデッキ船の投入、珊瑚移植の強行など、挙げればきりのない状況である。
ただ驚き呆れる事態が繰り広げられていた。

集会では、県内の国会議員・次期衆議院選挙の立候補予定者・市長選の立候補予定者などが、挨拶の言葉を連ねた。
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しかし、これら10人近くにものぼる発言者のなかで、いつも辺野古に来て現場の有志と行動を共にした人物は、オール沖縄の高里鈴代さんだけである。

毎週水曜日に辺野古の現場担当者として、参加をされてきた。
有志としての参加である。

確かにこの一年あまり、参加への強制は出来なかった。
逆に参加への中止がアナウンスされていた。

しかし、現場では監視行動として有志が参加をしていた。

安和桟橋、塩川も同じである。
有志の方々の毎日の、或いは毎週の参加によって現場の抗議行動、監視行動が続けられていたのである。


集会の帰り道に、屋良朝博氏の選挙事務所を訪ねた。
毎週水曜日に安和桟橋・塩川に通っているので、今後はその帰り道に寄って選挙のお手伝いが出来るかの様子見であった。
たまたま辺野古での知り合いの女性が、選挙本部スタッフとして参加をされていたので、話を伺う事が出来た。


屋良朝博氏は軍事情報に強い。
海兵隊の存在意義についても見識がある。

琉球弧のミサイル基地化の問題点にも詳しい。
米軍基地の問題だけでなく、自衛隊のミサイル配備とその日米合同訓練が問題点となってくる。
ある意味、日米合同訓練は米軍マターの軍事を、自衛隊へ引き継ぐための訓練でもある。

米軍自体は中国からの物理的距離を空けてくる。
その穴を埋めるのが自衛隊である。

屋良朝博氏は、沖縄に必要な人材である。

皆さんの参加を呼び掛ける。



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      (昨日の辺野古の海)

総裁の椅子

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総裁選祭り、が終わった。

自民党総裁の椅子に座ったのは、岸田文雄氏である。
例によって馬鹿な記者が、
"座り心地はどうですか"
と聞く。

私だったらこう聞く。
"針のむしろの座り心地は如何なるものなのか、お聞かせ願いたい"

コロナへの対処、経済格差、財政難、極東アジアの平和問題、世界における日本の競争力の明白な落ち込み。

どう考えても、気持ちの良いマッサージチェアではない。
コンセントの差し込みを間違えたなら、電気椅子に豹変をするやも知れない。

しかし問題山積の中に、自ら好き好んで飛び込んだ岸田氏である。
ヘタを打たないことを、国民として願う。

片や野党である。
9月始めの当ブログに記したように
"まずい展開"
となったこのひと月である。

唯一の総裁選祭りに対応する手段である、政策論争を仕掛ける事が出来なかった。
A4二枚程度の提案では、ボリュームからして敗けである。

例えば、相手は憲法を無視してまで、国防論争に土足で入り込んでいた。
財政に関しては、PBを差し置いての経済政策に入り込んでいた。
ある意味、自由な論争に入り込んでいた。

自由民主党には、右も左もある。
保守からリベラルまで満遍なく取り揃えて御座います、の大宣伝をマスコミを使って行ったのである。

絶対に阻止しなければならない状況であった。
しかし、易々と見逃してしまった。

野球で言えば、見逃し三振である。

コロナは、感染の波から判断すれば全体として休息期に入る。
衆議院選挙の最中に、コロナ下で経済活動が上向けば人心も上向く。
その恩恵を受けるのは、自公政権になる。

野党統一の"足し算"で、野党は衆議院選挙を闘うのであろう。

しかし、与党は
"風"と言う"かけ算"を、総裁選の過程でつかんでしまった、かも知れない。

心配が募る。

閑話休題 空から

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所用があり、東京へ行ってきた。

今日帰りの飛行機からの映像である。
先日初雪が冠雪したようであるが、今日の時点では雪の様子は窺う事は出来ない。

しかし、やはり霊峰富士である。
雲海の中で毅然としている。

今回のフライトは、和歌山上空辺りから気流が悪く、かなり揺れた。
久しぶりに、脇の下に冷たいものを感じた。
恐怖を感じると言う事は、まだ生きたいと言う欲望があるのであろう。

鹿児島を過ぎた辺りから、揺れは収まった。

やがて与論島が見えてきたので、フライトのコースを見ていると、沖縄島の東にコースを取り始めた。

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言わずと知れた、大浦湾の姿である。
物言う土木技術者である、奥間さんのドローン映像でお馴染みの姿であるが、それらより遥かに高い場所からの映像である。

夕方6時頃の撮影であるため、海に青さはない。
しかし、明らかに異形の基地の姿が見て取れる。

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こんな景色も飛び込んでくる。


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暫くすると、糸満市上空となり平和記念公園を過ぎた先に、こちらもまた異形の南部土砂採石場の大きな傷痕が、見て取れる。

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何度見ても、出るのはため息である。

辺野古 Heaven Heaven

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再開された、Heaven Heaven で食事をした。

以前にも一度いただいた事のある、自家製麺よもぎそばである。
やはり、旨い。
よもぎを練り込んだ麺が、白いスープに似合う。肉はトロトロであり、噛む間もなく喉をすり抜ける。
私のような食いしん坊にとっては、この肉は飲み物である。

今回時間を割いてこの店に来たのは、ランチともうひとつの目的があった。

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おかのまめさんの絵である。
ネットでの写真でしか見ていなかった絵であるが、どうしても一度実物を見て見たかったのである。

暖かな味わいがある。

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細かな絵であるが、この絵を裏側からLEDで照明を当てて、この色合いが表現されている。

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店内の雰囲気にも溶け込んで、ランチの時間を贅沢にしてくれる。

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採石所から休みなく吐き出されるダンプカーを見続けた目に、暫しの休息を与えてくれる。

そうだよな、目はこういう物を見るためにあるんだよなあ、と思わせてくれる。

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今日もパトカーが、かくれんぼをしていた。

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よっぽど暇なのであろう。
二人して背伸びをしていた。

Uターンを見張るその目は、サングラスの奥で暗く濁っているのであろう。

哀れである。

アキノ隊員のすごさ。

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今日、宮城秋乃さんの講演会が行われた。

アキノ隊員のすごさ。
最初に答えを言ってしまおう。

講演会の最後に質疑応答があった。

質問として、
「なぜそんなに勇気をもって、行動出来るの出来るのですか?」

と言う内容の問いかけがあった。

アキノ隊員の答えは、

「虫が好きだから」
「こんな答えでいいですか(笑)」

である。

凄い、と思った。


やんばるの森の中を駆け巡り、返還跡地での米軍の違法廃棄物を暴き出す。

実弾、空砲、閃光弾、手榴弾は勿論のこと、返還前ばかりか、返還後に残された違法訓練による残留物なども見つけ出し、告発する。

米軍のオスプレイ、ヘリ、航空機の違法訓練も映像に撮り、告発する。

これだけの行動力の源が、「虫が好きだから」である。

アキノ隊員は森の自然の生態系に守られた生き物すべてが、好きなのである。

それらを守るために、森に入る。

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これらの物が、ロビーに展示されていた。

実際に、見て、触れて、持ち上げでみると、よりアキノ隊員の話が身近になる。

本来であれば、怖くて許せなく、呆れ返る米軍と防衛省と県警の話であるのだが、アキノ隊員の明るい声質が和らげる。

宮城秋乃さんの活動を、応援していきたい。