ボロが出るまえに。

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岸田首相が誕生した。

さっそく、衆議院選挙の日程を決めてきた。
10月19日公示、31日投票日である。

敵ながら仕事が速い。

逃げるは恥だが役に立つ、のである。

国会で野党を相手に論争をしていては、ボロが出る。
さっさと総選挙に打って出て、コロナの波の谷間でワクチン行政の成果を訴え、今後のコロナ対策を打ち出す。

緊急事態宣言も沙汰やみとなり、飲食業界の経済も回り始める。

コロナが今月末まで休んでくれていれば、野党の逆転はもう、無い。

経済対策は、大風呂敷を広げておけばいい。
あとで、財務省プライマリーバランスで足を掬われるだろうが、細かい話は選挙のあとに適当に誤魔化せばいい。

組閣においては、老壮青のバランスを取っている、冒険的な組閣である。
しかし、それだけに野党に時間を与えては、必ずボロが出る。
善は急げ、なのである。


岸田氏は人の話をよく聴くと言う。

しかし、人の話は十人十色である。
すべての色を合わせると何色になるのか。
答えは黒である。
闇になるのである。

岸田氏は闇になる前に判断を下せる人物なのか、まだ分からないままに選挙戦に逃げ込む。


一方、野党第一党である立憲民主党は、支持母体である連合との関係がうまく回っていない。

倒閣後の絵を描くまえに、目の前にある選挙の統一候補選定・協力関係に全力を投入するべきではないのか。

どうしても、不安が募る。