民主党候補

バーニー・サンダース上院議員が大統領選の民主党候補指名争いから撤退した。

確かに指名獲得の可能性はかなり低く、予備選・党員集会の結果を考えれば当然のことであるだろう。

サンダース候補は、草の根運動が一つの武器であった。その極左リベラル的な言動が若者の政治参加を掘り起こしてきた。自身、社会主義者的立場であることは認めている。

ただ、深追いはしない。ここが大事なのである。

『手段』と『目的』のバランス感覚を失わないことが大事なのである。

民主党として大統領選挙において、共和党に勝つという目的を持って候補者指名に立候補をしたのである。その手段として自身が最適の手段になりうるという信念の中で、指名争いに臨んでいる。

しかし情勢ははっきりしてきた。

そこで本来の『目的』のために自身の撤退を決めた。

もちろん政治の世界であるから、裏の取引ももちろんある。自身の政治的主張・政策を取り入れてもらうこともその一つであろう。

 

翻って日本の野党である。

お山の大将が狼煙を上げている。

しかし、一番の大将ですら5~8%の支持率しかない。

しかもリーダーシップを発揮することもない。これでは政権与党は左うちわである。

野党各党のコロナ対策としての提言も、後手後手である。

緊急事態宣言の前に、何らかの提言を出したのか。休業という予想される事態に対して具体的な対策を、政権与党よりも前に発表出来なかったのはなぜなのか。

『真水』部分が全く足りない政府の政策は、今後いくらでも国会でたたくことはできるであろう。

ただ、政権をたたきまくる正当な権利を野党が持つためにも、もう少し早めの具体的な対策が欲しかった。

 

まあ、ジョー・バイデンがトランプに勝てるかは別の問題ではあるが。

日本もアメリカも世界各国も(もちろん中国も)、この最難度の問題を『利用』できた国、指導者が勝ち組となる。