沖縄 6月県議選延期論

6月に行われる沖縄県議選の延長論が出ているようである。

延長論というより、延長希望論である。

確かに、従来であれば今の時期はうるさいほどの選挙前運動で溢れかえるのが沖縄の選挙である。極論として、選挙違反もいとわないのが沖縄の選挙戦である。

共産党の赤嶺議員が、他もやるから問題はない、との意見を堂々と国会内で主張していた記憶がある。

 

結論として今回の県議選に関して延期は公職選挙法上はあり得ない。

また実際的に、前提条件としていつまで伸ばすべきかの予測も立たない。

従って延期論は立ち消えになる。

 

一番大事なことは、今回の県議選が何をメインテーマに戦われるのかということである。今まではある意味、辺野古新基地建設反対の一点で集票はかなった。

しかし今回は、コロナウイルス禍の中でその対策・対応能力が見られている。県政与党として経済対策・失業対策・休業補償対策、言ってみれば県民の失業対策・失職対策への能力を試されている。

県議個々としてこれらに具体的にアピールすることは難しい。県民に対して或いは地場の有権者に対して具体的な成果を見せることは難しい。

 

一番有効なのは、県政与党として(ということは、玉城デニー県知事の県政運営が今の県政与党の沖縄経済のかじ取りとなる)有権者への見て取れるアピール方策を考えることである。

玉城デニー知事の活用なのである。

県政与党としての我らがデニー知事によって、知事は県政与党の意向をくみこのような経済政策で県民を救っている、という構図を”可視化”することなのである。

結局、政府・国頼りでしか緊急時の経済問題は乗り切れないのか、と思われたとたんにコロナ禍以降の県経済運営は自公政権に頼るしかないのか、ということになってしまう。

県政野党の自公の思うつぼである。

 

このブログでも指摘してきたが、玉城デニー知事のアピールの下手さである。

小池都知事の”あざとさ”に関して今までも指摘をしてきた。今まで死に体であった小池氏は、今回のコロナウイルスによって”生き返った”稀有な方である。都知事選の当選をかなり自身の方向に手繰り寄せている。

彼女の手法は、”すべての成果は私のおかげ”、である。

マスコミの露出を増やし潤沢な都の財政に支えられた政策を打ち出す。昨日のようにスーパーの買い物などどうでもよい事にも、記者を集めてカメラを向けさせる。ここ一カ月ほどの彼女の髪形は少し乱れている。”あざとい”のである。会見の前に櫛を入れれば済むのであるが、彼女はわざと整えようとはしない。

 

翻って玉城デニー知事である。県知事としてもっと政策をアピールすることはできるはずである。

思い描いて欲しい。翁長知事であったらどのように県民に対して要請・問いかけをしただろうかと。