汚染土壌

やはり、普天間飛行場の汚染土を回収することはできなかった。

地下水への影響を調べるために、まず汚染土だけではなく汚染土壌全体の把握と地下への浸透状況を調べることに意義がある。

地下水への影響・その経路をつかむ大事なプロセスである。

 

PFOSを含んだ泡消火剤が流れ出て、PFOSが排水溝・河川を流れて汚染したことはもうわかっている。

結局、日米地位協定の環境補足協定に基づいて、国・県・宜野湾市三者が作業を確認しただけに終わった。

少なくとも、県・宜野湾市の担当者は立ち会いながら、歯ぎしりをする思いであっただろう。

翌日の記者会見で、玉城デニー知事は環境補足協定の問題点を指摘し、日米地位協定の見直しを日米両政府に働きかけたいと述べた。

しかし、河野太郎防衛大臣の反応は鈍い。全くと言っていいほどに、PFOSに対する危機感を持っていない。多分同様の事態が横田基地で生じても、変わらないであろう。日米安保の堅持が第一なのである。些末な事として彼の頭の中では処理され忘れ去られていく。