山城博治氏インタビュー(琉球新報)

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(今は休止をしている塩川港での、かつての抗議行動)

 

今日の琉球新報に山城博治氏のインタビューが載っていた。

最近、氏の言葉を十分に聞くことがなかったので期待をして読んだ。

沖縄防衛局が護岸工事に着手してから25日で3年。本部港塩川から土砂の搬出作業を再開して1年にあるタイミングである。今、私たち市民は15日から組織的な抗議行動を中止している。

 

山城氏はこう述べる。

”本来は現場で座り込みをしている団体、市民の意見を聞いて一時中止を決めるべき問題で、混乱も生じた。”

この辺が山浩博治氏の正直な物言いを表している。

それぞれの現場で、座り込み・牛歩戦術・ゴーゴードライブなどの抗議行動・抗議阻止行動を行っている方々がいた。確かに現場の声として、

”なんで急に決めたのさ。”

”今でさえ、現場に集まる人は少ないさ。”

”いろんなやり方は、あるさ。これからも続けるよ、ダンプが来る限り。”

以上のような声が現場では普通にかわされていた。幸いなことに、搬入作業を含む工事全体が中断されたので、これ以上の軋轢を現場で感ずることは無くなった。

 

私は先日まだ搬入作業が塩川・安和桟橋で行われていた時点で、たまたま辺野古のテント村に寄った際に高里鈴代氏に出会い、

”とにかくコロナウイルスで、お互いに、警備員も機動隊も私たち市民の中からも、感染者を出さないことを第一に考えたの。”

という言葉を聞いていた。

 

今回のインタビューの中でも山城博治氏は、

玉城デニー知事も懸命に感染を抑え込もうとしてる中、抗議現場で仮に感染者が出てしまったら、大衆運動として支持を得られなくなる恐れがある。”

と発言をしている。

確かに”大衆運動としての抗議行動”という理解を受けられなくなった時点で、辺野古新基地運動は終わってしまう。県民の民意として今は”ウイルスの抑え込み”が優先となる。

残念だが、今後も辺野古の新基地反対運動は大浦湾の軟弱地盤などの問題を抱えながら、政府のごり押しは続いていく。

この先10年15年というスパンの中での一時期であると割り切り、

取り敢えず ”Stay Home”である。