高良鉄美氏 立候補

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      (今朝の沖縄タイムス一面)

琉球法科大学院名誉教授の高良鉄美氏が、今夏の参院選沖縄選挙区からの立候補を表明した。

今年3月に、100人委員会なるものが社大党の選考過程に疑問を呈し、人選のやり直しを求めた局面もあった。署名活動も広まったが、それほどの民意を掴むことなくこの日の立候補表明となった。

個人的には糸満慶子氏への未練はあるが、『革新を分断しては、相手を利する』との強い信念のもと自ら身を引き、先日の3日高良氏と握手を交わした度量を高く評価したい。
もとより糸数慶子氏は政治活動を止めた訳ではなく、今後の氏の活動を応援していきたい。

さて、高良鉄美氏である。

憲法改正に反対。
辺野古新基地建設反対。
③「オール沖縄」勢力の統一候補として闘う。
以上三点は、沖縄で行われる選挙で勝利する『三種の神器』である。

これに加えて、高良氏は憲法学者であり①に関しての専門家である。
よもや、対立候補になるであろう安里繁信氏に負ける事は考えられない舞台設計である。

ひとつ懸念することは、消費税反対の一言が無かったところである。消費税増税反対表明は必ずしなければならないポイントである。
県民のより良い生活を考えた場合、上位におかれるべき公約である。党派色を消した立候補であるがゆえに、一言の消費税に対しての言及が欲しかった。

沖縄の経済は観光により潤い始めている。しかし、この経済効果が沖縄県の津々浦々まで浸透しているかと言えば、まだまだである。
沖縄県の年収を調べると、官民格差・南北格差・業種格差が激しい。

高良鉄美氏が憲法学者として法律の専門家である以上、参議院の議員としてその知見を生かしていただきたい。しかしそれに加えて、県経済への知見も広めていただきたいと願う。

安里氏は経済人である。
油断は禁物である。