沖縄県主催の講演会

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今日、県立博物館・美術館で『日本とアジアをつなぐ交流拠点の実現に向けて』と言う講演会があった。

まず、2019年沖縄県アジア経済戦略構想講演会として『アジア経済戦略の現状』を富川副知事が講演した。
内容としては県庁がまとめた沖縄の将来像(イメージ)を網羅的に述べたもので具体性はない。
富川氏もただ読み上げていただけである。

次に篠原文也氏(政治解説者)が、『インバウンド客をどう沖縄に呼び込むか』と言う題目で講演したが、まったく普通の一般論で新鮮味も具体性も無いものであった。
北部観光の開拓、離島観光の充実、富裕層の呼び込みなど、当たり前過ぎて今更の話である。
挙げ句の果ては沖縄の出生率の高さを誉め上げ、沖縄の将来性を讃える。沖縄の子供の貧困率の異常な高さは知らないらしい。

最後に屋井鉄雄(東工大副学長)氏が、『シームレスな交通体系がもたらす沖縄の発展可能性』と題して講演した。
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日本国内、諸外国の素晴らしい交通体系を見せていただくのは有り難いが、沖縄においてシームレスなのは交通渋滞である。
まして産業規模が十分に発達していない沖縄において、パーク&ライドの提案とは、ブラックジョークでしかない。

聴衆者のほとんどは、県あるいは市の関係者であるように見えた。基本的に事前予約制であり参加者の、その服装と会話・挨拶で判る。

まさに、『役人の、役人による、役人のため』の講演会である。自己満足の共有である。

これらへの参加も公務なのであろうか。

会場はほぼ満席であった。
司会の女性はタレントである。
ここの会場使用料は安くはない。

なんだかなぁ、の2時間であった。