試掘の今後
(本部町健堅の現況)
ブログの間が空いてしまった。
前回のブログで、健堅の遺骨試掘がうまく痕跡を確認できなかった事をお伝えした。
やはり、70数年の年月は長い。
人々の記憶は薄められ、町のようすも変わる。
新しい道路が造られ、土地は削られ或いは土が盛られていく。
形状はすっかり変わり、記憶の手助けとなる写真との整合性を確認していかなければならない。
多分この辺りにあるはずだ、あるに違いない。
実際に掘り出してみると、2m掘り、3m掘り、4m近くまで掘り進みそれらしき土壌が現れてくる。
そこから手堀りに変えて、少しずつ土を分け遺骨を
探していく。しかし、出てきてはくれない。
土は思ったよりも固く、粘土質で粘りもある。
場所は正しいが掘り下げが足らないのか、やはり場所が正しくはないのか、それは分からない。
ガマフヤーを主催するベテランの具志堅隆松氏も、遺骨発掘の難しさを説く。
今後の結論としては、もう少し場所の特定に時間をかけ、証言者或いは専門家の方の意見をとりまとめる。
そして、来年の2月に行う本堀(ある意味試掘でもあるが)を、県内、県外、韓国、台湾からの参加者と共に行う。
結果を予想することは出来ないが、何れにしても遺骨発掘をする過程での共同作業で得られる経験も貴重な財産となる。
本部町・県庁・国内・海外などの多くの方々の協力のもとに、健堅の遺骨発掘作業は行われる。
ボランティア及び寄付金も募っているので、こちらも宜しくお願い致したい。