悪法も法なり、なのか?

悪法も法なり』と言って毒杯を飲んだのはソクラテスである。

 

香港国家安全法が今日成立し7月1日に施行されると思っていたが、中国共産党はその上を行っていた。

今日6月30日に習近平は「国家主席令」を以って今日すでに施行した。

さすがに香港返還日の7月1日施行ではバツが悪かったのであろう。

50年の約束をわずか23年で破る。

以前にも書いたが、”わずか23年”ではなく中国共産党にとっては”もう23年”なのであろう。約束は一時の便法であり、破るためにあるのが中国共産党である。南シナ海も軍事施設ではないと言いながら、立派な不沈空母をいくつも築いた。

オバマ大統領を篭絡するのは簡単なことであったのだろう。ミッシェル夫人と子供の中国滞在日数を調べれば、オバマ大統領の媚中も理解できる。そして今の中国を育てた。

中国共産党は、毒杯と媚薬を使い分けることにたけている。

 

既に悪法は成立をし、施行された。

香港の民主派は毒杯を飲まされたのである。

死ぬのである。

ソクラテスは自ら”善き人”として自らの意思で飲んだとされている。香港市民は違う。飲まされたのである。

香港での一年前の100万人を集めた集会も、中国共産党にすれば14億人だか15億人だかの”自国民”としている人間の、たかが100万人のゴミなのであろう。

これから、いやすでに今夜から香港の悪夢は始まる。

 

毒杯の解毒剤を持っているのは、まともな民主主義を維持している自由主義国家である。

アメリカは具体的な解毒剤を様々に提示している。喧嘩四つの劇薬である。

今後数カ月をかけて効果を表す。

しかし、今香港にいる民主派の市民の”今”を直ちに救うことはできなかった。

 

何とも歯がゆい状況は続く。