安和桟橋における、突然の検問

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    (昨日の検問)

昨日の午前10時30分過ぎ、安和桟橋において唐突に検問体制が敷かれた。

検問の対象となったのは、安和桟橋におけるゴーゴードライブ活動への参加者であった。

ゴーゴードライブとは、安和桟橋での搬入後のダンプが構内を出るところを狙って、車による牛歩作戦を行うことによる、土砂搬入全体の遅延を狙ったものである。

もちろん、市民によるダンプの入り口・出口における牛歩デモも続けられている。しかし、牛歩デモの効果が上がってくると機動隊側は強力な規制体制を取り始める。

市民の一方的な排除である。これをやられると多数のダンプの出入りを、指をくわえて見るしかない状況になる。

従って、やむなくやらざるを得ない戦術としてゴーゴードライブが考え出されたのである。もう1年近い実績のある作戦である。

 

20数名の機動隊員により、安和桟橋ダンプ出口の約200m手前で、検問が始まった。

当然最初は何を目的とした検問が始められるのかは、分からなかった。しかしすぐにその対象が誰であるかが分かった。ゴーゴードライブの車である。

順次4台ほどの車が、検問に呼び込まれ免許証の提示・車検証の提示を求められた。

車両と運転手の確認、そして”警告”である。出入りをするダンプへの業務妨害道路交通法違反への”警告”である。

 

彼らは、”再三にわたって警告を行ってきたが、その警告を無視している”とし、今後の行動に対する”脅し”の意味を含め、検問を行い車両を止めさせ”警告”を行ってきた。

我々もこのドライブを行うにあたっては、一般車両への悪影響を抑えつつ、効果的なダンプへの抑止行動を行ってきた。

しかし機動隊は言う。”我々はあなた方の憲法に認められた抗議行動を歓迎する。ただし、安全な方法で行う事。低速走行による危険行為は絶対やめてください。”と。

 

今、コロナ禍であることも含め辺野古キャンプシュワブ前での座り込み抗議も、整然と行われている。お互いにコロナを感染されることの無いよう、それなりの距離感をもって運動をしている。もう少し言えば、辺野古の抗議行動はかなり以前から、阻止行動から抗議行動へと抗議行動の内容は変容している。


上記の機動隊の言う”安全な方法”により、辺野古では工事車両は実質入りたい放題である。

塩川港における抗議行動も、基本は抗議行動であって阻止行動ではない。従って、塩川港においても”安全な方法”によりダンプは入り放題である。台船は2隻着桟しダンプから貨物船へと間断なく作業が行われている。

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   (昨日の塩川港)

この塩川港の工事行動ですら、牛歩を多少粘った形で行うと機動隊員が無理やり背中を押してくる。ソーシャルディスタンスへの配慮は一切なされてはいない。これが高じると規制が始まり、排除される。

 

このような状況の中での、安和桟橋のゴーゴードライブであることを忘れないでいただきたい。

ここで今後ゴーゴードライブが出来なくなるという事、つまり機動隊の言う”安全な方法”だけの抗議行動となってしまったら、ダンプは塩川港同様・辺野古同様に入り放題となってしまう。

今後、沖縄南部からの土砂採取が認められた際には、沖縄のあらゆる港からの一方的な土砂搬出が行われていくのである。

 

検問の次に、彼らは何を企んでいるのか?