代表質問
菅政権発足後初の衆院代表質問が行われた。
菅総理は”聞くだけ政権”である。
相手の話を聞いてはいるが、全く反応はしない。
立憲民主党枝野代表の、辺野古新基地に対する埋め立て工事の中止に対しても、聞くだけである。あくまでも、工事を進めていくことこそが普天間飛行場の危険性を除去することにつながる、として無視をする。
会話にも討論にもならないのである。
菅内閣は以前ブログに記したように、非常にオフェンシブな政権である。安倍政権の官房長官を7年以上勤めあげた菅氏にしてみれば、”相手の話に乗ったら損をする”と言う信念を感じる。
説明をすれば揚げ足を取られる泥仕合の泥沼を、長年にわたって見続けた菅氏にとって説明は最小限に抑える・納める、あるいは説明をせず自説を説き続けることを身上としていくと思われる。
言質を取らせないのである。
普天間飛行場に関して、或いは辺野古新基地に対して意見としては両論がある。当たり前である。問題なのはその割合なのであるが、彼の説明にはそのようなことは意識的に外される。
普天間飛行場の固定化回避は、”地元の皆様との共通認識である。”でスルーしていくのである。
方法論に関しては、”辺野古移設が唯一の解決策だ。”で片づけてしまう。
野党の追及も、今まで通りでは時間稼ぎすらできない可能性がある。
辺野古新基地建設反対に関しては、科学的な反論(軟弱地盤・活断層・米軍の新アジア展開とのミスマッチ)を、証拠をそろえ早急に行っていかなければならない。