急ぐ気持ちと急がない気持ち
(靖国神社前でのハンスト)
8月14日、8月15日に行われた具志堅隆松さんのハンストを伝えるテレビ映像である。
待ったなしの南部土砂搬出問題を知らしめるべく、靖国神社神社前に乗り込んでいった具志堅さんに拍手を送りたい。
いつもであれば、蝉の鳴く暑い8月15日であるが、今年は雨が降るなかでの終戦記念日であった。
具志堅さんの表情には、ある種の諦観が見える。
急いでいるのに、急がない。
長い遺骨収集の中で、人を他人を動かす事の難しさを知り尽くした顔に見える。
だからこそ自分の出来ることを、今精一杯やりきると言う意志が、顔に表れている。
すごいなあ、と思う。
(普天間飛行場の夕焼け)
昨日の夜、宜野湾市で土地規制法に関しての集まりがあった。
こちらも法案は成立してしまっている。
ただし、この非常に恣意性の高い法律は、勿論廃止に持ち込むことも必要であるが、その法律の施行に於いて、充分な監視を行わなければならない。
市民の知らない内に強行採決をされた土地規制法は、その内容の持つ怖さが一般市民に伝わっていない。
急がなくては、来年から確実に施行されていく。
その法律の怖さをまともに浴びるのは、沖縄である。
しかし、沖縄のマスコミに動きがない。
来年、法律が具体的に動き出してからの対症療法では、多分間に合わないのである。
シンポジウムを行おうと話し合いをしたが、コロナ禍での非常事態宣言の延長などで、会場の確保あるいは参加者の確保などが難しい状況になっている。
なかなかコロナ禍の先が見えない。
大きな集会の前に、小さな学習会が先行しそうである。
どちらも大切なアプローチである。
急がなくては、
と言う気持ちと、
落ち着いてしっかりと、
と言う気持ちが入り交じる。
具志堅さんの顔をもう一度、見る。