コロナウイルス
沖縄県が7月29日、独自の緊急事態宣言を発出して8月1日より2週間の自粛期間が始まった。
WITHコロナが始まるとあれほど訳知り顔で解説をしていた人ほど、口を閉ざしている。どんな準備を具体的な政策として行ってきたのか、どんな意識上の準備を行って来たのか?
感染が再発した時点から、沖縄県の判断はぐらぐらしていた。
判断基準を守るのか、経済優先にするのか?
”二兎を追うものは一兎をも得ず”そのままの醜態をさらしている。
何も一つ沖縄だけの現象ではないので沖縄県庁・知事だけを責めるわけにはいかない。首長が自治体の長としてどれだけの能力があるのかを判断する、いい機会ではあった。
また沖縄県においては、那覇市松山地区での”夜の街クラスター”が発生をした。そのためPCR検査を那覇港若狭の大型旅客船バースで”無料”で行った。本来的な対象者は松山地域の飲食店・濃厚接客店にかかわる人たちへの検査である。事前に自治会を含め検査への参加に対する周知活動がなされた。
しかし、”無料”で”誰”でも”すぐ”に行ってもらえると聞いた一般市民が押しかけてしまった。結局”検査密”となり予定時間の1時間も早く打ち切られてしまった。
対応に当たった市の職員は「想定が甘かった」と述べたそうであるが、判断能力の欠如としか言いようがない。
今PCR検査に対する捉え方は二つに分かれている。
ひとつはPCR検査絶対派。
もう一つはPCR検査無意味派である。
どちらもそれぞれの考えと信念があるので、どちらが正しいとか正しくないとかの問題はさておく。
ただ、PCR検査絶対派は、”絶対”にPCR検査をしたいのである。一時的な免罪符であったとしても受けたいのである。しかし、なかなか受けることはできない。そこに普通なら三万円、四万円掛かる検査が、”無料・誰でも”検査である。
これは飛びついてくる。
今回の検査対象となる資格をきちんと区別し周知するべきであった。
話は変わるが、数日前この松山の飲食店街の責任者の言葉が面白かった。
”松山を閉めてもその客とスタッフは周りに拡散するだけで逆に危ないよ”である。
なにをか言わんや、である。
個人的には、少なくとも日本国内においてはコロナが弱毒化していると思うので、人口に対する死亡率だけを追っている。
老人施設と医療機関における高度な対応は必要と考えるが、それ以外は日本人の衛生観念に任せてよいと思っている。
コロナに対する答え合わせは、いつになるのか?